2016年02月18日

「花散らしの雨」

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高田 郁 著
角川春樹事務所 出版

八朔の雪」に続く『みをつくしシリーズ』の第二弾です。「八朔の雪」では、澪が働く『つる家』は、付け火で焼けてしまいましたが、別の場所で心機一転、『つる家』を再開した澪たちに、またもや数々の難題が降りかかります。

 まず、「八朔の雪」で始まった名料理屋『登龍楼』が澪の料理を模倣する問題は、さらに悪質になってしまいますが、一旦の結着を見ます。しかも、かなり胸のすく展開でした。

 次に、澪のご近所さんであり、一緒に『つる家』で働くおりゅうの家族に災難が降りかかりますが、澪も芳もその苦労を分かち合って、江戸での暮らしに根が生えてきたような展開もありました。

 最後に、澪の恋がらみの話題も登場しました。

 短篇連作になっているこのシリーズ、それぞれで問題がもちあがり、眼が離せないだけでなく、その問題を解決する澪が堂に入っていて、小気味よく読めます。人気のあるシリーズのようですし、もう少し読んでみたいと思います。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする