2016年11月18日

「A Redbird Christmas」

20161118「A Redbird Christmas」.png

Fannie Flagg 著
Vintage Classics 出版

 (アメリカの) Amazon.comでは、500件を軽く越すレビューが書かれているので、ベストセラーと呼んでもいいと思います。ただ、それらレビューの高評価には、あまり同意できません。タイトルにあるとおりクリスマスのお話なので、クリスマス・ストーリーの原則どおり「めでたし、めでたし」で終わるべきだということを頭では理解していても、ここまで幸せの大盤振る舞いになると少々興ざめしてしまいました。

 物語は、孤児として育った中年男性 Oswald が肺を患って余命宣告を受け、寒さ厳しいシカゴを出て、アラバマへと引っ越すところから始まります。新天地で、さまざまな人や生き物にであい、それまで縁のなかった居心地のいい時間を過ごし、好きなことを見つけ……と展開していきます。

 登場人物それぞれの個性が際立ち、都会では見つけづらい穏やかなコミュニティの描写も優れていて、読むのが楽しかったのですが、それでも畳みかけるようなハッピー・エンドは、好きにはなれませんでした。クリスマス・ストーリーのあるべき姿を理解できていないだけかもしれませんが、わたしの気持ちとしては、ちょっぴり残念でした。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする