2019年07月22日

「現役東大生の世界一おもしろい教養講座」

20190722「おもしろい教養講座」.png

西岡 壱誠 著
実務教育出版 出版

 この本の内容紹介にあるとおり、古今東西のできごとを『風が吹けば桶屋が儲かる』方式で解説しています。つまり、そういう因果関係の連なりを組み立てられるかもしれないけれど、そうではないかもしれないといった話を現代の若者言葉を取り込みつつ楽しく解説しています。

 たとえば、日本では 2000 年代に入ってショッピングモールが地方に増えました。(これについては説明されていませんが、大規模小売店舗法が廃止されたことが引き金になったと思われます。) それにより地方の駅前商店街はシャッター街になり、若者は自分たちの商店街を潰したショッピングモールで働くのが嫌で都会で働くようになったと説明しています。そういった心理的要因もあったと思いますが、このころ大学への進学率が 50% に迫る勢いで増えていました。そのため、都市部で大学生活を送った若者がそのまま就職したという要因もあったとわたしは推測していますが、著者はそういった要素はすべて切り捨てて簡略化しています。

 その結果、論点の展開が教養かエンターテインメントか、ちょっと微妙なラインを彷徨う感じになっていますが、この本で著者が伝えようとしたことは、大切なのは知識を覚えることではなく、知りえたこと同士の関連性を考えてみたり、応用してみたり、学んだことを活用することの大切さだと思います。

 若い人たちに向けたそのメッセージは伝わっているのではないかと思います。
posted by 作楽 at 21:00| Comment(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする