2019年11月01日

「本物のチーズをめぐる冒険 チーズケーキ屋が考える日本の酪農」

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國武 建明 著
文芸社 出版

 学校給食では欠かさず牛乳を飲んでいましたが、その牛乳のことを何も知らなかったと驚かされました。

 著者は、埼玉県でチーズケーキ専門店を経営しています。この本には、無添加で美味しいチーズケーキを作るため、本当に美味しいチーズを探そうと思い立ったところから、本当に美味しいチーズを作るための美味しい牛乳に辿りつくまでの過程が書かれています。

 牛乳には『高温殺菌牛乳』と『低温殺菌牛乳』があり、高温だと悪い菌だけでなく良い菌も死ぬいっぽう、低温だと悪い菌は死んでも良い菌は残ります。つまり質を求めるならば、低温殺菌牛乳のほうがいいわけです。これを読むと、こんどから低温殺菌の牛乳を買おうと思いますが、もうひとつ問題があります。

 それは『ホモジナイズド (ホモ) 牛乳』とそうではない『ノンホモジナイズド (ノンホモ) 牛乳』の違いです。ホモジナイザーという機械にかけて均質化すると、牛乳を揺らしても分離することがなくなりますし、生クリームになることもなく、扱いやすくなるため、日本で一般的に手に入るのはノンホモ牛乳です。しかし、均質化することにより、飲むとおなかがごろごろする人の割合が増えます。それならノンホモ牛乳を飲みたいと思いますが、日本の現状ではよほど頑張らないと手に入りません。

 著者は、消費者がそういった牛乳の違いを知って、ノンホモで低温殺菌 (ノンホモバスチャライズド) 牛乳を欲しいという人が増えれば、日本の市場も変わり、酪農も変わるのではないかと考え、まずは消費者に牛乳のことを知ってもらうため、この本を執筆されたそうです。
posted by 作楽 at 20:00| Comment(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする