2008年10月24日

「Vanished」

20081024[Vanished].jpg

Chris Niles 著
Pan Books 出版

 期待を裏切られてしまいました。でだしの期待感は、徐々に不審に変わり、最後は落胆。まさかこのまま、何もなく終わるということはないだろう、と微かな期待を抱きながら最後まで読みましたが、結局待ちわびていた「衝撃の結末」はありませんでした。肩を落とすとはこういう状態をいうのだと納得できるくらい、肩の力が抜けるという、せつない結果になってしまいました。

 でだしはよかったと思うのですが。

 主人公Sophie Grahamは、ニューヨークで女優を目指して暮らしながらも目がでず、バーで働き、生計を立てている。2月、そのバーで、卒業以来連絡を取り合っていなかったElectra Jordanとばったり会う。Electraは父Richardとその再婚相手のMargariteと一緒だ。近況を伝え合う状況の中、Sophieは、私立探偵をしていると嘘をついてしまう。高校生時代、Electraからイジメを受けていたSophieは、みじめな身上を赤裸々に語りたくない。しかし、5月になり、Electraと連絡がとれなくなったから探して欲しいと父親から依頼されてしまう。本当は私立探偵ではないと言いだしにくい状況に加え、魅力的な報酬だったため、結局依頼を受け、素人ながら捜査を始める。

 Electraの親友だったPixieと会った直後、Pixieは不審な行動をとりはじめる。ElectraのボーイフレンドだったFrenchに連絡を取り、Sophieの身辺を探らせたり。もっとも怪しいのは、Frenchに拳銃を買わせたこと。

 さらに、物語は進み、死人がふたりでて、最後にSophieは失踪していたElectraを見つける。そこでの告白は、「そんなこと?」と拍子抜けするくらいありきたり。

 もちろん現実社会で同じ話を聞けば、すごい衝撃を受けるでしょうし、余計なことをしたと自分を非難したくもなるでしょう。でも、小説のプロットという観点で見れば、陳腐です。

 誰かが太鼓判を押して勧めてくれたわけでもなく、気まぐれで手にとった本なので、「ハズレでした、ちゃんちゃん」で終わらせるしかありません。でも、こうして愚痴を書いたら、溜飲が下がりました。

 ちなみに、Webサイトで調べてみると、Amazon.comではもう在庫がありませんでした。Amazon.co.jpには在庫があるようです。このプロットだと、やはり売れ残りでしょうか。
posted by 作楽 at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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