2009年06月04日

「大阪呑気大事典」

20090604[OsakaNonkiDaiJiten].jpg

大阪オールスターズ 編著
宝島社 出版

 大阪で生まれ育った生粋の大阪人というほどでもないのですが、三年前に思い立って東京に出てくるまで関西から出たことがありませんでした。

 東京に来てみると、日常のなにげないことで驚かれたり、ことばの意味が通じなかったり、 それなりのカルチャー・ショックを経験しました。

 驚かれたのは「アメちゃん」。いい歳をしたおとながアメ玉のことをアメちゃんというのに驚かれました。家族はみなそう呼ぶというと、さらに驚かれました。この事典に堂々とエントリされているところを見ると、やはり全国区として認められた呼称ではなかったようで、今さらながら、わたしが驚きました。
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【アメちゃん】名詞
アメちゃんは駄菓子屋のうすい緑色のガラスのびんの中に入っていました。ぼくは1個5円の大きいアメちゃんが好きで、その日の気分で色を選びました。なめると、まぶしてある砂糖が歯に当たってガリガリいいます。なめてもなめても減らないので、よく掌の上に出してながめました。いつも今日こそは最後までなめようと思うのに、いつも途中でかんでしまいます。
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 わたしの知っている駄菓子屋のアメちゃんは、ヒモの先についていて、いちごのような色と形をしていました。

 あと、人のことを説明するときに通じなくて驚いたのが、いちびりです。いちびりは、大阪にしかいないのか、と思ってしまいました。
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【いちびり】名詞
小学生時分、ぼくの通知表の短信欄には必ずといってよいほど「明朗快活」と記されていて、ぼくはそれが満更ではなかった。所がある担任が父兄懇談の折「南端くんはちょっといちびりですね」と母に告げ、それを聞かされたぼくはいちびりではない明朗快活を心懸けていくうち、次第に暗くなっていった。
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 この説明では、東京の方には通じないかもしれませんが、いちびりは、羨ましがられるような感じではなく、「もう、うるさいなぁ」みたいなニュアンスに近いような気がします。

 辞書のように使えないのですが、大阪を知る人はこう言う(考える)のか、という好奇心でぺらぺらとめくるのが、この大事典の正しい使い方かもしれません。
posted by 作楽 at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(関西) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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