2009年11月02日

「大阪の神々」

20091102[OsakanoKamigami].jpg

わかぎ ゑふ 著
集英社 出版

「大阪の神々」とは、意味するところがよくわからないタイトルです。読み終わってもわかりませんでした。たぶん、大阪には他の地(基本的には東京)にはない価値観があり、その価値観を神さんになぞらえて語ろうというもののような気がします。(関西では、神さまとは言いません。神さんと「さん」づけです)

大阪弁の詰め合わせ」と同じ著者ですが、あちらは大阪弁ということばのニュアンスに重きが置かれていて、こちらは純粋に大阪人の価値観(ものさし)を語っています。

 タイトルはともかく、中身は「大阪弁の詰め合わせ」同様、とても説得力があります。著者は大阪の真ん中で生まれ育ったうえ、鋭い観察力もお持ちのようで、身近な家庭事情などの経験をもとに、なるほどそういうことだったのか、と頷ける解釈を展開しています。

 なかでも、東京と比較しながら、男女の役割を分析しているあたりは、とても説得力がありました。こういうところにも商売人を基礎として発展してきた大阪の文化があらわれているのかと思うと、おもしろく読めます。

 わたしにとっては、東京出身の人たちは大阪の特異性をこういう視線で見ているのか、という意味で勉強になった本です。逆に、転勤などで大阪に引っ越さなければならない人たちの手引きにもなりそうな本です。
posted by 作楽 at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(関西) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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