2009年11月16日

「おいしいワインに殺意をそえて」

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Michele Scott 著
青木 千鶴 訳
早川書房 出版

 「ベベ・ベネットシリーズ」に似たコージー・ミステリです。ロマンスのお相手がスマートな上司という点も、主人公が恋愛面では控えめながらも探偵面ではすこぶる大胆な行動にでるところも、ミステリ以外のおまけがある点も、似ています。ベベ・ベネットシリーズのおまけは60年代のファッションでしたが、今回はワイン。お勧めのワインに合う料理のレシピが付いています。そんな手が込んだ料理なんてわたしにはつくれません、というレシピから、手軽につくれそうなレシピまで、揃っています。

 今回の主人公は、売れない女優、ニッキィ・サンズ。生活のためにしているウェイトレスでチップをはずんでもらうためにワインの知識を身につけたのですが、それがきっかけで、あるワイナリーのオーナーから仕事のオファーを受けます。そして、そのワイナリーに着いた途端、死体を発見してしまうという展開です。

 ミステリの場合、先が気になってほかのことを放ったらかしにして読んでしまうのですが、これはそうはなりませんでした。わたしには人物描写が物足りない感じで、盛り上がり感に欠けた気がしました。ロマンスのお相手の魅力や、恋敵にあたる元妻の憎々しさなどが、もう少しあってもよかったかなと思います。その一方で、ワインやおいしい料理が揃っている点は、楽しめました。
posted by 作楽 at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(海外の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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