2010年03月15日

「Into the Wild」

20100315[IntoTheWild].jpg

Sarah Beth Durst 著
Razorbill 出版

 さまざまなおとぎ話がモチーフになったファンタジーで、おとぎ話を読んだころを懐かしみながら楽しめました。

 昔、ワイルドというおとぎ話の支配者がいました。ワイルドのなかで暮らす人々は、強制的におとぎ話の登場人物にさせられてしまいます。そして、おとぎ話が「めでたし、めでたし」で終わると、登場人物はすべての記憶を失い、またおとぎ話が始まるのです。たとえば、おとぎ話「ラプンツェル」は、魔女がラプンツェルを塔の上に閉じ込めてしまい、ラプンツェルは長い髪を地上に垂らして愛する王子と密会する話です。

 この物語の主人公ジュリーは、そのラプンツェルと王子の娘です。ワイルドから自由になりたいと思ったラプンツェルと王子はワイルドと闘います。そして、身ごもったラプンツェルとラプンツェルを閉じ込めた魔女など、一部の人々だけがワイルドから逃れたのですが、王子はワイルドに残されてしまいました。

 それから5世紀経った現代、もう安全だと思えたラプンツェルは、ジュリーを産み育てます。ジュリーは、普通の暮らしに憧れながらも、数世紀ものあいだ生きている母親や元は魔女だった祖母とワイルドという秘密を抱えながら生きています。ワイルドはいまや、絡み合ったグリーンのような姿になって、ジュリーのベッドの下にいるのです。

 それが、あるとき、ワイルドは突如大きくなって街をのみこみ、昔のようにおとぎ話の世界を繰り広げていくのです。ジュリーはそんなワイルドを止めようと、ワイルドのなかに入っていきます。

 ワイルドのなかでは、いろいろなおとぎ話が展開され、ジュリーとワイルドの闘いもあり、懐かしい気分やひやひや気分が味わえます。続編「Out of the Wild」が出ているので、こちらも楽しみです。
posted by 作楽 at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書(Age:9-12) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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