2010年03月17日

「Claudine at St. Clare's」

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Enid Blyton 著
Egmont Books Ltd 出版

Kitty at St. Clare's」の続編。「Kitty at St. Clare's」が奇抜で面白かっただけに、少々停滞気味に感じられました。今回の新入生は4人。タイトルにあるクロディーヌは、フランス語のマドモアゼル先生の姪。フランス人のクロディーヌとそのほかのイギリス人生徒の価値観の違いにスポットライトが当てられています。わたしの感覚からすれば、海を隔てているとはいえ、フランスはイギリスの隣国のようなもので、双方でそんなに違いを実感するほど文化が異なるとは思っていなかったので、意外でした。

 このシリーズはどれも若い人たちが知っておいたほうがいいことが詰まっていて、書かれてから50年以上たったいまも読み継がれていることに納得してしまうのですが、今回は国による価値観の違いから、人の価値を何で計るのかという問題にも触れています。

 新入生のアリソンは、桁外れに裕福な家庭の子女です。そのアリソンに対抗しようと裕福なふりをするポーリーン。(彼女も新入生です。)お互い持ち物やクラスメートへのプレゼントの高価さを競うのですが、その無意味さがごく自然にわかるように物語が進行します。

 しかし、これだけ説得力ある教えが詰まったシリーズに第2巻から登場しているアリソンが、痛い目にあっても、いつもいつも同じ過ちを繰り返すのはどうなのでしょうか。そろそろ次のステップに進んで欲しい気がします。そのあたりが、停滞気味に感じられた原因のひとつかもしれません。
posted by 作楽 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書(Young Adult) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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