2010年03月30日

「つっこみ力」

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パオロ・マッツァリーノ 著
筑摩書房 出版

 2006年に家政法経学院大で2日間にわたって開かれた講演の内容がまとめられたものです。

 内容としては、データとか数字とかいっても、結局そこから読み取ることに正解はない。だから、騙されてはいけない。つっこみ力をもって臨んでいこうというものです。

 著者はこういっています。
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私はデータなんてものにつねに半信半疑ですし、データを使った証明とやらも、お笑い芸人のあるあるネタのつもりで聞いています。データが正しいかどうかではなく、データを使って、どれだけおもしろいものの見方を提供してくれるか、がキモだと思っています。
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 たとえば物を売っていく場合、こういう売り方も考えられるかも、という選択肢を広げる根拠がデータから抽出した情報だというのは、データの有益な活用だと思います。ただ、残念なことに、こう売れば間違いなく売れます、という正解はデータからは得られません。あるいはこの売り方に問題があったので、売れませんでした、という正解もデータからは得られません。そこのギャップは大きいのに、意外と理解なさっていない方を見かけるので、こういう講演も必要だと思います。

 でも、おもしろかったのは、そういう内容をどう伝えていくか、という試みのほうです。(試みが全面的に成功したとはいい難いのですが、評価したいです。)できれば、直接拝聴・拝見したかったです。

 ちなみに、著者の名前はパオロで自称イタリア生まれだそうです。著者紹介文もユニークです。
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公式プロフィールにはイタリアン大学日本文化研究科卒とあるが、大学自体の存在が未確認。父は九州男児で国際スパイ(もしくはマクドナルドの店舗清掃員)、母はナポリの花売り娘、弟はフィレンツェ在住の家具職人のはずだが、本人はイタリア語で話しかけられるとなぜか聞こえないふりをするらしい。
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 個人的には「つっこみ」の定義が参考になりました。
posted by 作楽 at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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