2010年06月03日

ハムレット

20100603[Hamlet].jpg

ウィリアム・シェークスピア (William Shakespeare) 著
福田 恆存(つねあり) 訳

 ちょっとした調べ物をするために手にしたのですが、結局最初から最後まで読んでしまいました。学生のときは、いやいや読んでいたはずなのに、途中で読むのをやめられなくなったのが自分でも不思議です。

 有名過ぎるほど有名な、あの「To be, or not to be」に続く次の一節が身にしみました。
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その気になれば、短剣の一突きで、いつでもこの世におさらば出来るではないか。それでも、この辛い人生の坂道を、不平たらたら、汗水たらしてのぼって行くのも、なんのことはない、ただ死後に一抹の不安が残ればこそ。旅だちしものの、一人としてもどってきたためしのない未知の世界、心の鈍るのも当然。見たこともない他国で知らぬ苦労をするよりは、慣れたこの世の煩いに、こづかれていたほうがまだましという気にもなろう。
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 しかし、そのハムレットが自然に身を任せ、死へと向かっていくことになるわけですが、そのあいだの出来事はやはりハムレットにとって必要なことだったと思えました。「あがく」という言葉には負のイメージがありますが、覚悟にとっては必要なものなのだろうと、読んでいて思いました。
posted by 作楽 at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(海外の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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