2010年08月12日

「大阪人のプライド」

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本渡 章 著
東方出版 出版

 たいそうなタイトルですが、実際の中身は、(なにかと評判の悪い大阪だけど)実際はいいところもあるので、それを知って欲しいというものです。

 歴史編、紀行編、文化編、言葉編と章が分かれています。歴史編では、意外と知られていないけれど、日本書紀にも記載されている古の都「難波宮(なにわのみや)」やその歴史に触れられる施設などが紹介されています。

 紀行編では、中央公会堂や四天王寺など歴史に触れられる場所やATCなどの景観を楽しめる場所などが逸話とともに案内されています。

 文化編は、キタ文化、ミナミ文化、船場文化、新世界文化などの分類を試み、それぞれの特徴を説明しながら、文化不毛の地大阪といったイメージを打ち消そうという試みがなされています。

 言葉編は、大阪弁に関する話題なのですが、ひとつ個人的にひっかかる点がありました。それは、大阪人が考えるときに使っていることばです。本渡氏は、大阪人はものごとを考えるとき、あたまのなかでは標準語を使っているといいます。でも、わたしは自分はそうではないと感じています。もちろん、相手がいない状況では、他人の感情などを加味せずにすみ断定的に考えているため、話ことばとは違っていると思います。でも、大阪弁で考えている気がしてなりません。「街場の大阪論」という本でも、わたしと同じ違和感が話題になっていたのを覚えています。本渡氏の根拠としては、「大阪弁は書き言葉にしにくい。だから、ものを考えるには標準語がよい」ということです。たしかに、大阪弁は論理的に考えることには向いていません。でも、テレビなどでいくら聞き慣れている標準語でも、自分ひとりの世界で考えるのに、誰もが標準語を使っていると考えるのは、飛躍しすぎているように感じました。

 著者に全面的に賛成できないものの、考えるきっかけを与えてくれたので、読んでよかったと思います。。
posted by 作楽 at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(関西) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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