2010年08月16日

「サイズ12はでぶじゃない」

20100816[Size12waDebujanai].jpg

メグ・キャボット (Meg Cabot) 著
中村 有希 訳
東京創元社 出版

 タイトルにあるサイズ12というのは、この小説の舞台となるアメリカで使われている服のサイズで、日本の婦人服だと17号くらいではないかと思います。で、そういうサイズでもでぶじゃない、という主張は、それがアメリカ女性の平均サイズだからということです。

 そのサイズ12の主人公ヘザー・ウェルズはとても変わった経歴の持ち主です。15歳でポップ・シンガーとしてデビューし、10歳前後の子供たちのあいだで人気がでたものの、自分が歌いたい曲を歌いたいと言い出したためにレコード会社社長と揉め、契約は打ち切られ、そのうえ恋人で歌手のジョーダンには裏切られ破局してしまったのです。しかも、ジョーダンはレコード会社社長の息子で、社長の言うとおり歌手活動を続ければ、息子とよりを戻させてやるとまで言われても、自分の道を選んでしまったのです。

 で、ヘザーが行き着いた仕事は大学の学生寮の副寮母。しかもいまは仮採用期間中で、その6ヶ月間を無事乗り切り、正式採用となって、大学の授業を無料で受けられる権利を手にするのを夢見て頑張っています。(28歳から学位を目指すなんて、エライ!!と応援したくなります。)

 そんなとき、学生寮のエレベーターで立て続けに二件転落死事件が起きます。エレベーターの籠の上に乗り、隣のエレベーターに飛び移るエレベーターサーフィンをしていた最中の事故と片付けられてしまうのですが、ヘザーは納得しません。

 そこで、素人探偵のお出ましとなるのですが、そんなヘザーを気遣ってくれる優しい本物の探偵クーパーは、ヘザーの憧れの人でもあります。お約束の展開とはいえ、読者としては気になります。

 危ない目にあいながらも二件の殺人事件を解決したヘザーの恋の行方と歌手に復帰するのかが気になるので、続編もぜひ読みたいと思います。
posted by 作楽 at 07:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(海外の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック