2010年09月24日

「1Q84 BOOK 3」

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村上 春樹 著
新潮社 出版

 1984年のもうひとつの世界1Q84年のことを描いた作品なので、10月-12月にあたるこのBOOK 3で本当に終わりなのだろうかと思うような終わり方でした。(4月から始まったので、翌年3月のBOOK 4で終わるのではないかという推測を読む前に聞いて、そのときはなるほどと思っていたのですが。)

 BOOK 1やBOOK 2で惹きこまれて読んだ部分、これは何を意味するのか? 何が起こったのか、という疑問が解かれていくBOOK 3という印象でした。でも、すっきりとこれで終わりと思えるような終わり方でもなく、また次の世界を始められそうな微妙な元の世界への戻り方だった気がします。

 BOOK 3で一番疑問に思ったのは、声を聞くあらたな存在が声を聞くことはあるのだろうか、ということです。声が語っていた具体的な内容を思いつけないだけに、興味があります。

 BOOK 3で一番共感できたのは、青豆が自分のなかのもうひとつの存在に対する抱く確かさです。論理的ではないけれど、確かだと感じるあの感覚です。その確かさをもつことと声を聞く存在を宿したことに関わりはあるのでしょうか。そういう疑問に対する答えは用意されているのでしょうか。

 気になります。BOOK 4はあるのでしょうか?
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