2011年01月31日

「愛は血を流して横たわる」

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エドマンド・クリスピン (Edmund Crispin) 著
滝口 達也 訳
東京創元社 出版

 英国ののどかな田園地帯にある学校周辺で次々と殺人事件が起こり、たまたまその学校の終業式の来賓として居合わせたフエン教授が謎解きをするという設定です。(フエン教授というのはこの作家唯一のシリーズの主人公です。ただ、シリーズの他の作品に言及する部分は1か所のみなので、この作品だけ読んでも何ら支障はありません。)

 1948年の作品なので、筋金入りののどかさなのですが、コメディタッチなので、なおさらのんびり感が味わえます。たとえば車で逃走する殺人犯を追う場面でも、主人公は同じミスを何度も繰り返してしまい、鋭い推理を披露してくれる聡明さとは裏腹に、肝心なところでかっこよくきめられない「とほほ」な感じが、いい味をだして、わたしの好みではありました。

ただ、古き良き時代の作品をいま出版するなら、現代のコミカルなものをもっと紹介してくれてもいいのに、とも思います。

posted by 作楽 at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(海外の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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