2011年03月25日

「サイズ14でもでぶじゃない」

20110325「サイズ14でもでぶじゃない」.jpg

メグ・キャボット (Meg Cabot) 著
中村 有希 訳
東京創元社 出版

 楽しいクリスマス休暇を過ごして、サイズ12からサイズ14へとパワーアップ(!?)して帰ってきたヘザーは、またもや殺人事件を解決します。

 その殺人事件自体は、ミステリとしてはちょっと……。ショッキングな事件なのですが、犯人がそんなショッキングな方法をとる必然性が、納得できるほどには説明されていなくて、正直なところ前作に比べ見劣りしました。ストーリーを語るためだけに衝撃的な設定にするというのは、ちょっと安易ではないかと……。

 でもヘザーの身の回りは、今作も明るく楽しく賑やかで、弾んだ気持ちで読めました。たとえば、前作でいなくなってしまった上司の後任は着任早々の殺人事件で落ち込む(そのぶんヘザーが頑張らなくちゃならないけど)ものの大らかでヘザーともうまくいっていますし、元婚約者に結婚式に招待されても(元婚約者はヘザーとのあいだにわだかまりがないのを見せたいだけかもしれないけど)ヘザーはきっぱり断って前向きです。ほかにも、前作では登場しなかった父親やら、クーパーに対抗心を見せてヘザーの恋人の座を狙う男の子やらが、ストーリーを賑わせてくれています。

 今後、ヘザーがどうなっていくのか、特にクーパーとのあいだがどう進展していくのか、書き溜めている曲を披露する機会が訪れるのか、大学生になるための補講を無事終えられるのか、いろいろ気になるので、次作もぜひ読みたいです。訳者あとがきによると、次作のタイトルにはサイズは入っていないそうです。(できれば、さらにパワーアップしてしまって書けないサイズになった!? なんて理由ではないことを願っています。)
posted by 作楽 at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(海外の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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