2006年07月05日

「ジョーク力養成講座」

20060705「ジョーク力養成講座」.jpg

野内 良三 著
大修館書店 出版

 昔、英会話スクールに通っていたことがありました。個々の英語のレベルに合わせてクラス分けされ、教材もそれに合わせて選ばれます。しかし、そこで侮れないのが、ジョーク。基本的にシンプルでわかりやすい英語が使われているので、キャリアの浅い外国人教師が使ったりするのです。しかし、英語がわかったから、その意味がわかると思うと大間違い。

 私が一番苦手なのが、いろんな人種が登場するパターン。地理も弱ければ、世界史もおぼろげな記憶。その上、会ったこともないスコットランド人、ユダヤ人、ベルギー人なんて、誰がどう違うのか皆目わかりません。「アメリカ人の給料をもらって、日本人を奥さんにして、中国人のコックを雇う」のが最高で「中国人の給料をもらって、アメリカ人を奥さんにして、イギリス人のコックを雇う」のが最低と言われて、ギリギリ何とか、「そうかもしれない。」程度の感想。とても笑うどころではありません。でも、みんなが英会話のクラスで可笑しそうに笑っているのを見たとき、私も何がおもしろいのか知りたい。そう思っていました。

 それで、「ジョーク力養成講座」を読んでみたのです。ジョークのお決まりをトポスというそうです。つまり、決まりごとです。ベルギー人やブロンド美人は頭が悪くて、ユダヤ人がケチ。私のユダヤ人に対するイメージは勤勉なんですが、ジョークを楽しむのには、ユダヤ人はケチでなければなりません。そういうトポスの説明がいっぱい載っています。難しいジョークには落ちの説明があって、消化不良を起こしません。「これこれ、こういう下地があれば、私にも笑えるハズ。」と読み進めていくと、この本は期待以上のおもしろさです。

 トポスもわかって、各地のジョークを楽しんだ後、ジョークとは何かを考えるようになっています。まず、ジョーク、ユーモア、エスプリの違いは何か?笑いが起こる要素は何にあるのか?笑うために必要なものは何か?著者の論理性に、なるほどと唸る一方で、漫才などでいつも笑っていながら、笑いの仕組みを考えたことがなかった自分に気付きます。

 色々考えさせられた後、やっぱり笑う余裕やセンスを持ち続けていたい、というところに行き着きました。
posted by 作楽 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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