2006年07月26日

「本」

20060726「本」.jpg

永江 朗 著
プチグラパブリッシング 出版

 オンライン書店ではない街の本屋で支払いをするとき「カバーをお掛けしますか?」と聞かれると、「はい。お願いします。」とカバーを掛けてもらいます。本が汚れるのを防いでくれますし、通勤電車の中で本を読むときに、何を読まれているのか知られるのも防いでくれて便利だと思うからです。やはり、はじめてシリーズとか誰にでもわかるシリーズを読むときは、どこかでちょっぴり恥ずかしいのです。

 本を読み終わったら、その本屋のカバーをはずさず、その背の部分にタイトルを記入し、中身が何かわかるようにして、本棚に立てます。もちろん、本屋で購入する際、本のカバーを見ていますが、その後は見ていません。さらにいえば、本のカバーを外して、本の表紙は一度も見ていないことのほうが多いと思います。

 今回、初めて、本のカバー、表紙、見返しなどをまじまじと真剣に見てしまいました。帯には「帯 マットコート 四六判 110Kg 2C刷」、カバーには「NTストライプGA 新スノーホワイト 四六判 135Kg 3C刷」、見返しには「見返し コニーラップ ホワイト ハトロン判 92Kg 2C判」と書かれていました。本を読んだ後の私にはわかることですが、読む前の私にはちんぷんかんぷんだった言葉の羅列です。

 そんなことが書かれていたのは、この「本」。タイトルのとおり、本のことを多岐にわたり紹介している本なのです。自分では本が好きと思いながら、その本の部分部分の名称、その本を作る工程、流通する過程、過去において出版業界に多大な影響を与えた有名人物や有名書物、出版社の種類と知らないことだらけなのに驚いてしまいました。この本は、本の見開きでひとつのトピックを扱う形式をとっているので、ある程度浅い内容にはなってしまいますが、かなり広い範囲のことが取り上げられています。

 これを読むと本に対する視線が少し変わります。カバーを取って表紙を見たくなったり、天地の空きを確認したり、文字の大きさやフォントが気になったり。その本を扱う書店の個性を考えてみたり、行ったことのないタイプの書店を探してみたり。

 作る人たちのこだわりがあって1冊の本ができていること、いろんな人の手を経て私の手の中にこの本が来たことを思うと、より本が好きになりました。
posted by 作楽 at 00:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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