2007年02月01日

「詩人の墓」

20070201[ShijinnoHaka].jpg

谷川 俊太郎 詩
太田 大八 絵
集英社 出版

 本を手にとって読むという行為をしていると、知らず知らずのうちに、自分の中の過去の記憶と結び付けようとしたり、比較しようとしたりしています。そうしようと意識しているわけではないのですが、思い出が蘇ってきたり、あの本と比べて面白いと思ったり、過去に悩んでいたことの答えが見つかったり、何か頭の中に浮かぶものがあります。

 けれど、この「詩人の墓」にはそれがありませんでした。一番の理由は、詩という分野の引き出しが私の頭の中にないからでしょう。

 それに、私には何かを表現する、芸術作品を創り出すという経験がないのです。

 この本に触れていると、何かを詩にする、ということの意味を問いたくなります。また、絵というもので、何かを表すという意味も問いたくなります。表現を極めるという非日常と日常の遠い距離の意味を問いたくなります。非日常と日常のはざまにいる人の葛藤を問いたくなります。

 そして、その答えはあるのだけれども、私には永久に見つけられないものなのかもしれません。

 この本は、私にとってまったく新しいひとつの表現形式を見せてくれたように思います。
posted by 作楽 at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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