2007年02月07日

「Three of Diamonds」

20070207[ThreeOfDiamonds].jpg

Anthony Horowitz 著
Walker Books Ltd 出版

 「Night Bus」「Burnt」に続いて、3冊めのAnthony Horowitzです。「Night Bus」は意外性で、「Burnt」はシニカルさで、私にとっては面白い本でした。そのため、今回もAnthony Horowitzということで、期待していたのですが、その期待は少し裏切られた気分です。

 「Three of Diamonds」には、Diamond兄弟の話が3編(「The French Confection」「The Blurred Man」「I Know What You Did Last Wednesday」)入っています。Diamond兄弟のお兄さんは、Tim。一応、探偵を名乗っているのですが、何かを考えるというにはまったく不向きな間抜けなキャラクターで、大人の雰囲気がまったくありません。弟は、Nick。この本の中には、13歳〜14歳の頃の話が収められています。実質は彼が探偵役です。Timのことをどう思っているのか、どんな性格なのか、いまいちつかめません。両親がオーストラリアに移住したため、彼らはイギリスに2人だけで暮らしています。

 そんな彼らに色々と事件が降りかかってきます。あるときは、懸賞であたった無料旅行の途中でついた嘘がタネになって事件に巻き込まれます。またあるときは、Timが無能な探偵と知らず、調査を依頼してきたクライアントのために働きます。また、高校の同窓会に誘われて、行ってみると人が次々と同級生が殺され、Tim自身も標的になります。

 どの事件もストーリー的には、どこかで読んだことがあるような感じを受けるもので、斬新さがありません。何よりも、「Night Bus」や「Burnt」に比べて、紙幅があるにも関わらず、キャラクター描写が薄い気がします。インパクトがないというか、心理描写がないというか、読み応えが感じられませんでした。

 Diamond兄弟は、他にもシリーズになっているようですが、もっと読みたい、と私が思うようなものではありませんでした。

 ちょっと、残念でした。
posted by 作楽 at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書(Age:9-12) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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