2007年03月05日

「人生の意味」

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Carol Adrienne 著
住友 進 訳
主婦の友社 出版

 もうかれこれ10年くらい前にはなると思いますが、大阪に住み、毎週のように東京まで出張してきた時期があります。その状態が長期化しそうなとき、東京転勤の話が出てきました。でも、東京は私が住むところではないと感じていました。もし、東京に転勤ということになれば、会社を辞めるつもりだったのです。

 それから8年ほど経って、東京に引っ越すことを考えました。一番の理由は、興味を持っている仕事を見つけるのに、東京のほうが有利に思えたからでした。昔、東京への転勤が持ち上がったときの仕事も、大阪ではありえないような大規模プロジェクトで、私のキャリアにとってプラスになることはわかっていても、東京へ引っ越すことは考えられませんでした。でも、今回は、自然と引越しの段取りを考えることができたのです。

 「東京に引っ越してみよう」と決めた途端、今までのキャリアを活かしながらも、新しい分野に進出できる仕事が簡単に見つかり、とりあえず住むところも決まり、大阪での仕事もクライアントの都合で早く終り、すべてが、私が東京に行くことを後押ししているように見えました。

 実際に引っ越してみると、色々と新しい出合いがありました。それによって、すべてが急激に変わったというわけではありませんし、夢のような結果が出たわけでもありませんが、次のステップに続く新しい道筋がかすかに見えてきたような気がするのです。少なくとも大阪で感じていたような閉塞感はなくなりました。

 東京に住むことに対する拒否感が急になくなったのは、自分でも不思議でした。でも、そういう自分の直感に従うことは良いことなのだと、この本を読んで思うようになりました。著者は、人に対してある方向を指し示すような意味のある偶然を「シンクロニシティ」と呼んでいます。具体例が数多く本の中で紹介されているので、読んでいるうちに、単なる偶然だけれども、流れに乗ったほうがいい偶然はあるように思えてきます。

 また、著者は「耳を傾ける」大切さを指摘しています。自分がなすべきことがメッセージとして届いているのに、それを受け止めることができなければ、進むべき方向を誤ってしまうということです。人のアドバイスに従うということは、簡単に行動に移せそうなことなのに、意外と実践できていないので、これだけは心掛けたいと思います。

 精神世界の分野は苦手と敬遠せずに、読んでよかったと思える本でした。
posted by 作楽 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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