2014年02月04日

「The Blue Nowhere」

20140204「The Blue Nowhere」.jpg

Jeffery Deaver 著
Pocket Books 出版

 Jeffery Deaver(ジェフリー・ディヴァー)の作品を読んだのは、これが初めてですが、その人気に納得できる内容でした。

 ミスリードにひっかかったあと意外な展開を突きつけられるということが繰り返されます。後半になると、さすがにミスリードに気づけるようになりますが、それでもやはり行きつく展開は意外で、うまうまと一気読みの罠に嵌ってしまいました。

 あるハッカーが他人のパソコンに侵入し、所有者の交友関係やスケジュールなどをいともたやすく手に入れ、その情報をもとに相手を殺害するところから一連の事件は始まります。犯人の高度なハッキング技術を見て、警察側の捜査にも優秀なハッカーを招き入れる必要性を感じた捜査員が支援を求めた先は、禁錮刑を受けている囚人でした。

 読者が驚くような設定や展開が練られているだけでなく、ハッカーたちの価値観も描かれて退屈せずに読めるようになっています。その一方で、誰が悪人であってもおかしくない設定になっているため、登場人物の個性が細かく描きこまれていません。

 また、出版が2001年と古いので、登場するパソコンやシステムも古く、若い人にはわからない可能性があります。

 しかしその頃から変わらず、わたしも含め日本人は、相対的にセキュリティ意識が甘いので、もしこんな犯人があらわれたら間違いなくありとあらゆるコンピューターが凶器に変貌させられるのだろうと、ぞっとしました。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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