2014年06月14日

「なぜ、日本の知財は儲からない」 「なぜ、日本の知財は儲からない」

20140614「なぜ、日本の知財は儲からない」.jpg

ヘンリー幸田 著
レクシスネクシス・ジャパン 出版

 序章で始まり終章で終わる構成で、そのあいだの第1章から第9章において、特許を中心とした知財の活用戦略が日米でどのように異なるか説明されています。

 序章に登場するのは、あの有名なGoogleが興されたときの話です。そのサクセスストーリーの要因のひとつとなった米国における特許権の価値を学ぶべく、米国と日本の歴史的変遷やそれぞれの国の企業の明暗を分けた知財戦略などが第1章から第9章で展開されます。特許の範囲となっている技術に深く踏み込むことはなく、国の経済戦略において、あるいは企業のビジネスモデルにおいて、特許がどう位置づけられているかが説明されているので、技術や特許の知識がなくても、すんなりと理解できる内容になっています。

 そして終章で登場するのは、ひとつの日本企業です。その企業が直面している問題の原因は、第1章から第9章を読んだあとなら、理解できるようになっています。その企業が抱えるような問題を減らしたいという思いからこの本を書かれたのかなと思うような、エピソードです。

 発明した人の利益が守られ、発明が経済発展に結びつく環境は、たしかに日本にも必要だと納得できました。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック