2014年08月05日

「教場」

20140805「教場」.jpg

長岡 弘樹 著
小学館 出版

 警察学校が舞台です。ひとりの教官が携わる学生たちが次々と登場するので、警察学校の雰囲気が感じられるいっぽう、ややメリハリに欠ける印象もあります。

 また、読むうちに気分が暗くなっていく作品でもありました。卒業することができなければ、警察官として働く道が閉ざされるという厳しい状況下にある学生を描くとはいえ、気に入らない相手を自殺の道連れにしようとか、退校覚悟で憎い相手を傷つけて仕返しするとか、自分の罪を他人に擦りつけるとか、他人のために働くことを仕事に選んだばかりの者たちに相応しくない言動が続き、気が滅入りました。

 ただそういう者たちには、そういう者たちに相応しい道が用意されていて、勧善懲悪というシンプルな図式に収まるので、わかりやすいとは思います。

 ただやはり全体としては少し物足りない感じがしました。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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