2015年02月14日

「日本語ってどんな言葉?」

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佐々木 瑞枝 著
筑摩書房 出版

 日本語教師が生徒とのやりとりのなかで気づいたことが多岐にわたって書かれています。

 難しいといわれている助詞の使い方や副詞の使い分けを説明するエピソードもそれなりに得るものはありましたが、それ以上に共感できたのは、意思の疎通に問題がない日本語を話せても、日本人の気質や価値観のようなものを無視しては、円滑なコミュニケーションは難しいという考えです。

 この本のなかに遅刻をした生徒が理由を話すエピソードがあります。「〜というわけです」というフレーズを何度も使いながら、生徒が遅刻の言い訳をするのを聞いて、先生である著者は、「日本人に通用する日本語を教えるのはむずかしい。たとえ文法的に正しくても、相手に悪い感じを抱かせては、日本語が話せることが逆効果になってしまう。心して指導しなくては」と結んでいます。

 日本人の場合、たとえ理由があったとしても、まず謝罪があって、おまけとして言い訳がくるほうが、受け入れやすいと思います。ありとあらゆる背景の人が話す英語等を学ぶのに比べて、日本語学習は、日本文化の学習をも包括しているのかもしれません。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本語/文章) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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