2015年02月19日

「砂漠で溺れるわけにはいかない」

20150219「砂漠で溺れるわけにはいかない」.jpg

ドン・ウィンズロウ (Don Winslow) 著
東江 一紀 訳
東京創元社 出版

 探偵のニール・ケアリーは、前作「ウォータースライドをのぼれ」で雇用主の朋友会を敵にまわしてクビになってしまいました。それなのに、またもや簡単という触れこみの仕事を朋友会から押しつけられてラスヴェガスへ行かされ、砂漠で溺れそうに……。それでこのタイトルです。

 このシリーズは、この5作目でシリーズ終了と言われています。惜しいことです。

 シリーズ作品を読んでいて、途中マンネリになってきたと感じることは多々ありますが、このシリーズでそう感じたことはまだありません。ニールが変化し成長していることや、舞台を転々としていることや、語り口のバリエーションが富んでいることなどが功を奏しているのでしょう。

 読み飽きるまで読みたいという気持ちのほかにも、お話としてニールのその後を知りたい気がします。なにしろ第3作で出会い第4作で一緒に暮らしていたカレンといったん結婚を決めたにも関わらず今作の終わりでお互い距離を置こうということになってしまったのですから。

 コミカルな掛け合いを楽しんできたこのシリーズをもう読めないのは残念です。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック