2015年03月27日

「日本語相談 四」

20150327「日本語相談 四」.jpg

大野 晋/丸谷 才一/大岡 信/井上 ひさし 著
朝日新聞社 出版

日本語相談 二」同様、この四でも句読点をとりあげた相談に「おや?」と思いました。

 句読点は、そう古いものではないそうです。明治維新以後、西洋の本の影響を受けて、文章に句読点をつけて印刷するようになり、その型に合わせて、筆者が自分で句読点を打ちながら書く風俗が確立したとあります。

 優に千年を超える日本文学の歴史においては、句読点は新参者といっていいのかもしれません。

 短歌や俳句にも句読点を取り入れればわかりやすくなるという読者の問いかけに対して、丸谷氏は、『万葉』の歌に句読点を打った折口信夫の例を挙げて、「模糊たる趣を鮮明にしてしまふ」と評しています。

 誰もが散文を書く時代になってわたしたちは『わかりやすい』ことを必要以上に求めているのだろうか、ふとそう思いました。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本語/文章) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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