2015年09月01日

「フランキー・マシーンの冬」

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ドン・ウィンズロウ (Don Winslow) 著
東江 一紀 訳
角川書店 出版

 タイトルのフランキー・マシーンは、主人公フランク・マシアーノのニックネームです。機械のように正確な仕事をするという評判から、そう呼ばれるようになった男性です。60代になり、自身の体力的衰えを自覚しつつも、それに抗いながら、日々自ら決めたルールを守り、元妻とも娘ともガールフレンドとも円満にやっていこうとする彼の語り口は実に絶妙です。

 そして物語の展開も絶妙です。ややこだわりが強すぎる性格とはいえ、一緒に趣味を楽しむ仲間がいて、地域の人々からも愛され、娘が医者になるための学費を稼ごうと地道に仕事に励んでいるフランクの過去が徐々に明らかになるにつれ、次は主人公のどんな一面を見ることになるのかと惹きこまれてしまいます。フランキーの人物像があまりによくできていて思わず唸ってしまいました。
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