2016年02月13日

「ツリーハウス」

20160213「ツリーハウス」.png

角田 光代 著
文藝春秋 出版

 2011年の第22回伊藤整文学賞受賞作品です。

 主人公の良嗣(よしつぐ)は、特別な理由もなく仕事を辞め、祖父母や両親と一緒に暮らしています。

 ある日、祖父が静かに息をひきとり、残された祖母は、「帰りたい」ということばを漏らします。どこへ帰りたいのか? 良嗣から自然に生まれた疑問を端に、家族のルーツが明かされます。

 良嗣が祖父母や両親の過去を知るにつれ、わたしも母方の祖父がどう戦争を受けとめていたのか、高度成長期をどう思っていたのか、祖父が存命中に訊く機会があったら、何が聞けたのか想像してしまいました。

 そこには、時代が変わっても変わらない何かがあったのではないかと思います。良嗣が見つけられたものがあったように。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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