2016年09月29日

「レッドゾーン」

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真山 仁 著
講談社 出版

 普段、経済小説を読まないので、最後まで読みきれるか自信がありませんでした。それが意外にもテンポよく読み進められました。物語の中心に据えられた企業買収が、買収を防ぐ側から描かれていたことが理由のひとつです。

 わたしが勤める会社は小さな会社ですが、その分野では一番手だといわれる会社になりました。もちろん成長もしているのですが、メガ企業が競合会社をみな買収してしまったことも一因としてあります。

 この本を読んでいるあいだじゅう思っていたのは、買収防衛策に費やされる手間や時間を考えれば、株式を公開するリスクを背負わないという選択(わたしが勤める会社のオーナーが採った選択)は、充分合理的なのだということです。資金調達を一気にできなくとも、毎年2桁成長を続けていれば必要な投資はできるという、オーナーの考え方の堅実性が、再認識できた気がします。

 それに加え、日本が中国に買い叩かれる時代の恐ろしさをひしひしと感じるスリルも、読むテンポをあげる効果がありました。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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