2017年02月23日

「相手を思いのままに「心理操作」できる!」

20170223「相手を思いのままに「心理操作」できる!」.png

デヴィッド・リーバーマン (David J. Lieberman) 著
斎藤 勇 訳
三笠書房 出版

 タイトルだけを見ると、相手を騙したり、悪いことに使えるテクニックに見えなくもないですが、対人心理学に基づく社会生活に役立つ手法のようです。

 数多くの手法が紹介されていましたが、そのなかでも一部、わたしの日常で使ってみたいと思った手法を、自分がこれまでに困った場面に当てはめて選んでみました。

(1) 肯定的だけれども表面的な感想を言われ、本音が聞けないとき

Q「新案のコンセプトは気に入っていただけたでしょうか?」
A「ああ、とても独創的でよかったよ」
Q「では、もっとよくするには、どうしたらいいでしょうか?」

 上記のように、相手の意見を否定せず、まだ改善の余地があることを示せば本音が出てくるそうです。

(2) 相手が暴言を吐いて、くってかかってきたとき

「どうして私にこんなことをするのよ」という代わりに、「『あなた』、今日は何か不愉快なことでもあったみたいね」というように『私』のことを防御せず、『あなた』のことを話すと、問題は、相手のなかにのみ存在することをはっきりさせることができ、鎮静作用が働くそうです。

(3) 嫉妬されて困ったとき

 AさんがBさんを妬んでいる場合、Aさんのよさを褒めても効果は見込めないそうです。AさんになくてBさんにあるもの、つまり嫉妬の原因となる事柄について、価値がないと伝えることが大切だそうです。友人が多く収入の少ないAさんが、収入の多いBさんを妬んでいる場合、収入が多いことよりも友人が多いことが重要であると、さりげなく話すと効果が高いとか。

(4) 相手に行動を起こさせようと説得するものの、応じてもらえないとき

 行動することにより得られるものを説明し、行動を促すよう説得するより、行動しないことにより失うものを説明し、行動を促すよう説得するほうが応じてもらえる確率が格段に高くなるそうです。決断は感情に支えられていて、何かを失う怖さが決断を引き起こすという理屈です。

(5) 相手の指摘や質問によって窮地に立たされたとき

「あなたは、もう○○する年じゃないでしょ。やめれば?」といわれたとき、「そんなことはないよ。だって……」といった守りに入れば途端に窮地に立たされるそうです。「何歳までならいいと思う?」と質問で返せば、その問題を自分からは遠ざけ、相手の問題にしてしまうことができます。40歳と答えても、30歳と答えても、41歳にはダメで40歳にはいい理由、31歳にはダメで30歳にはいい理由を説明する羽目に追い込まれるのは、相手だからです。

 こういう手法を知り尽くした人と議論したくはないと思いました。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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