2018年06月18日

「仮想通貨とブロックチェーン」

20180618「仮想通貨とブロックチェーン」.png

木ノ内 敏久 著
日本経済新聞出版社 出版

 バランスのよい入門書だと思います。仮想通貨が抱えるリスクや現行法におさまらない難しさ、資金移動の観点から見た優位性などがひととおり網羅されているだけでなく、ブロックチェーンの仕組みやメリット・デメリットなども説明されています。

 ブロックチェーンの成り立ちには、当然ながらサトシ・ナカモトが紹介されています。そのなかに、サトシ・ナカモトが 2009 年 2 月に仲間に宛てたメッセージの一部が紹介されていました。

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現行通貨の根本的問題は、強固な信頼がなければ機能しないのにそうなってはいないことだ。中央銀行は通貨の価値を貶めないという信頼が必要なのに、(権力が発行する) 法定通貨の歴史をみれば、こうした信用を裏切ったケースは捨てるほどある。銀行は我々市民の資金を保全し、電子的に移動させるために信用されなければならない。ところが彼ら銀行家は、引当もそこそこに、信用バブルの中に我々のお金を投げ入れるのだ。
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 こういう背景描写は、サトシ・ナカモトがブロックチェーンを設計だけで終わりにせず、実装した意図を考えるのに役立ちました。ただ、すでにあちこちで指摘されていますが、武宮誠氏に関係する記述が間違っているようです。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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