2007年11月26日

「The Lion, the Witch and the Wardrobe (Chronicles of Narnia, Book 2)」

20071126[TheLionTheWitchandTheWardrobe],.jpg

C. S. Lewis 著
Harpercollins Childrens Books 出版

 ある方に教えていただくまで知らなかったのですが、このNarniaシリーズの著者であるLewis氏と「The Hobbit」の著者であるTolkien氏はある時期一緒にオックスフォード大学で教鞭をとっていて、かなり親しい間柄だったそうです。

 両氏とも、文学に興味を持ち、本を出版していたのですが、キリスト教と物語との距離についての意見は大きく違っていたようです。特に、この「The Lion, the Witch and the Wardrobe」に関しては、キリスト教を前面に出し、人気を得たLewis氏と、ストーリー性を重視し、キリスト教は物語の奥深くに存在すればいいというTolkien氏の意見は、まったく交わらないものでした。

 キリスト教をほとんど知らない私でも、「The Magician's Nephew (Chronicles of Narnia, Book 1)」を読んだときは、キリスト教を思い浮かべました。今回の「The Lion, the Witch and the Wardrobe」は、さらにキリスト教の根幹部分にせまるものテーマになっていました。キリストの復活です。

 自らの命を犠牲にし、その後、復活を遂げる。

 直球そのものといった感じです。そのあたりが、この物語を好きになれるかどうかの分かれ目かもしれません。あまりにキリスト教と強く結びついていて、好きになれないという意見も聞きます。

 今回の物語は、Peter、Susan、Edmund、Lucyという4人の兄弟姉妹が、不思議な洋服だんすに入りこむと、そこはNarniaとつながっていた、という話です。第1巻の「The Magician's Nephew」では不思議なリングをはめるとNarniaに来るというものでした。どうも毎回、Narniaに来る方法も来る子どもたちも違っているシリーズのようです。

 一番最初にNarniaに迷い込むのは、Lucyです。誠実で嘘など言わない優しい末っ子ですが、さすがにNarniaに行ってきたということは突拍子もない話で、ほかの兄弟姉妹に信じてもらえません。やんちゃなEdmundには、さんざんからかわれます。でも、そのEdmundもかくれんぼで洋服だんすに隠れ、Narniaに迷い込んでしまいます。そして、最後には4人ともNarniaに行き、色々な出来事に巻き込まれます。

 しかし、物語の主役はやはりキリストです。キリスト教に対して良い印象を持たれていない方にとっては、読む気がそがれてしまう本かもしれません。
posted by 作楽 at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書(Age:9-12) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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