2015年05月14日

「ズレまくり! 正しすぎる法律用語」

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長嶺 超輝 著
CCCメディアハウス 出版

 法律用語辞典を探していて、偶然見つけました。法律の世界では通っている慣習や用語であっても、知らない人にとってはビックリしてしまうことが、用語辞典のように五十音順に並んでいます。

 わたしが一番驚いたのは、著者が『ゾンビ法』と名づけた、実際には運用されていない法律の条項です。

 たとえば『公証人』の項目に掲載されている公証人法では、『公証人になるための条件として、「20歳以上の日本国民」「試験に合格した後、6ヵ月以上の実地修習をしたこと」を挙げている』と書かれてあります。公証人の方々と関係ある立場の方は、驚かれるのではないでしょうか。(中高年のわたしでさえ、自分より若い公証人をお見かけした経験がありません!)

 しかしこのあとの説明で納得ができます。実は、この試験は、一度も実施されたことがなく、例外ルートとされる「裁判官・検察官・弁護士の資格があるなら、試験も実地修習もなく、公証人に任命してよい」という条文にしたがって任命されているのが実状だそうです。

 実施しない試験について定めた法律など、常識からは理解しがたい(まさしくズレています!)法律があることに、驚きました。
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2015年05月01日

「クマや充血は毎日5分で消える! 39の心がけ」

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平松 類 著
東邦出版 出版

 タイトルに「39の心がけ」とありますが、読み終えたあと39も思い出せません。やはり39というのは、覚えるには難のある量だと思います。

 思い出せるのは、まず第1に温めるべきだということ。(眼を温める『ホットアイ』は絶対実践したほうがいいという強い印象が残ります。)第2に家ではブルーライトをカットしたり、花粉をシャットアウトしたりする、眼に優しいメガネをかけたほうが良いこと。第3に眼の周囲は意外に汚れているので、お湯などで濡らした綿棒を使って、綺麗にしておくこと。このあたりでしょうか。

 とりわけホットアイは、入浴時間や昼休みなどを使って実践したいと思うほど、血流をよくする効果が広範囲に及ぶことが、わかりやすく説明されています。

 個人によって悩みは違うと思われるので、それに応じて読まれるのがいいかと思います。(39のうち印象に残る項目が違ってくると思います。)どれも実践するのはそう難しくないので、大切な眼のことだけに、実用的な指南書だと思いました。
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2015年03月01日

「夜の果てまで」

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盛田 隆二 著
角川書店 出版

 帯に『お互いの人生を変えてまでも進む二人に、とても共感した。』とありましたが、わたしは全然共感できませんでした。わたしなら、「わたしと一緒にいるために相手は戸籍すら捨ててしまった」そう思うだけで、生きていく気力が削がれてしまい、どこにも進めそうにありません。戸籍でさえ捨てるのが惜しくないと思えるほどの人に出逢って幸せだという考え方ができたら、主人公たちに共感できたのでしょうか。

 読後感が思いのほか重い恋愛小説でした。
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2015年02月28日

「失職女子 私がリストラされてから、生活保護を受給するまで」

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大和 彩 著
WAVE出版 出版

 もし仕事がなくなったらどういう状況が待っているのか具体的に想像することができないのでこの本を読んでみる気になりました。

 著者は、やや健康面に不安があるものの東京に住む40歳手前の女性なので、選り好みしなければお仕事はあるのではないかと考えがちですが、実際は派遣の契約が打ち切られて以降、正社員の募集に応募しことごとく不採用通知を受けとるという過酷な経験をしています。そしてタイトルにあるように生活保護を受けることになったのでした。

 時期としてはリーマンショックの頃の話なので、現在は状況が違うのかもしれませんが、結構怖い話です。著者がハローワークで相談した際、仕事は何でもいいと職員の方に告げたとき、きっぱり言われたそうです。その年齢では、いままでの経験を活かした仕事しかできません、『何でも』は通用しませんと。

 海外に移ってしまった仕事やコンピュータが代わりになってしまった仕事の経験しかない人も世の中には大勢いることでしょう。そう考えると、自分の経験が通用する残り期間を常に測っておくべきなのでしょう。大変な時代に生きているのだという実感が湧きました。
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2015年02月26日

「ロボット革命――なぜグーグルとアマゾンが投資するのか」

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本田 幸夫 著
祥伝社 出版

 この本では、すでに工場などで活用されている産業ロボットではなく、介護・医療の現場や家庭内などで利用できないか検討されているサービスロボットが中心に取りあげられています。

 そのうえでタイトルにある『ロボット革命』をイメージするとき、画期的な技術が開発され量産化が進み日常生活にロボットが溶け込むような変化を思い浮かべていました。つまり科学技術の面において何かすごいブレイクスルーが起こったことを機に世の中が変わることをイメージしていました。

 でもこの本を読んで気づいたのは『ロボット革命』には、企業経営陣やわたしたち一般市民の意識・考え方に革命が起こる必要があるということです。

 まず最初に、わたしたちの暮らしをより豊かにするために、どのような分野にどのようなロボットを導入するべきかという視点を持つ必要がありそうです。著者によると、ある特定の技術が開発されたから、その適用分野を探そうとする、技術ありきの姿勢が日本では一般的だそうです。それでは必要とされているロボットは開発されません。

 次に、ロボット導入に不可欠な実証実験を思い切って実施する必要がありそうです。現状は、事故が起きたとき責任をとるのは誰かという問題に終始して、実証実験に踏み切れないそうです。使ってみなければ問題点も見えてこないので、この責任問題を打開する何かを考えなければなりません。

 サービスロボットがなくても困っていないから、このまま現状維持でよいとする考え方もわからないではありません。ただこれからの高齢化社会において不足する労働力を補うためにも、『サービスロボットを導入しない』という選択肢を除いて、誰もが考えてみる必要がありそうです。
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