2007年12月05日

鎌倉文学館

 「打ちのめされるようなすごい本」を読んで、米原万里氏の読書量のすごさ、知識の広さ、ユーモアのセンスなどから、魅力的な人だったのだろうな、と思っていたら、彼女が鎌倉に住んでいたことを「古本道場」で知りました。

 それで、もしかしたら何かおもしろい資料でも見られるかな、と軽い期待で、鎌倉文学館を訪れてみました。

 外観はとてもお洒落です。ガイドブックによると、「昭和11年(1936)に前田侯爵が別邸として建てた洋館で
市指定景観重要建築物等第1号になっている。骨組みがチーク材の木造で、土台や柱、梁などを組み合わせた軸組の間にレンガや石、漆喰、モルタルなどを充填していくハーフティンバー式という建築構造をもっている。戦後の一時期にはデンマーク公使や佐藤栄作元首相が静養地としていた時期もあり、三島由紀夫の絶筆となった長編小説『豊饒の海』の第一部『春の雪』に登場する、侯爵の別荘のモデルにもなっている」だそうです。

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 残念ながら、米原氏に関わる資料は何もありませんでした。住んでいた場所の紹介があったのみです。

 それもそのはず、と言っては失礼ですが、鎌倉にゆかりのある作家や著名人というのは山のようにいらっしゃるのです。芥川龍之介、川端康成、島崎藤村、太宰治、中原中也、夏目漱石、正岡子規、三島由紀夫、与謝野晶子といった、知らない人はいないような有名人だけでも相当な数になります。

 鎌倉がそれほど魅力的ということでしょうか。

 期待していたものはありませんでしたが、有名作家の稀少本を見ることもできましたし、素敵な外観を楽しみ、庭を散策するとゆったりした気分が味わえました。庭には、皇帝ダリアという大きな花がきれいに咲いてました。

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 また違う季節、違う企画展のときに来てもいい場所だと思いました。ちなみに、12月16日までは中原中也の企画展が開催されています。
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2007年11月28日

北京ダック

 北京に出張した際、北京ダックが有名なレストランに、会社の人が連れて行ってくれました。そこでもらったのが、これ。レストランがオープンしてからの北京ダックの番号が書かれているのです。

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 数字の部分が連番かと思えば、「和」は+の意味で、左部分の数字と右部分の数字を足した数字が、今までにレストランで出された北京ダックの数とのこと。ちなみに、「にんべん」に「乙」という文字は中国語でいう、「億」だそうです。

 そんなに北京ダックは人気があるのか、と思ったのですが、同僚に聞くと、外国人とか地方の人が訪ねてきた機会に付き合うくらいで、普段から特別よく食べるということもないそうです。私にとっての、「もんじゃ焼き」みたいなものなのでしょうか。それほど安くはないかもしれませんが。
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2007年03月23日

リサとガスパール&ペネロペ展は大盛況でした

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 とにかく、盛況でした。展示作品の前には列ができて、自分のペース配分で好きなように作品を見ていくことが難しいくらいの人出でした。また、小さな子供から大人、中にはかなり年配の方や外国人の方もいらっしゃることから、幅広い年代や国籍の方に人気があるということがよくわかりました。

 また、原画も販売されているのですが、完売したものもあり、売れ行きは上々のようです。さらに、ぬいぐるみや絵ハガキのようなグッズもレジ待ち行列ができるくらい売れていました。

 「Gaspard and Lisa: Friends Forever」「Gaspard on Vacation」に書いたように、リサとがスパールの絵本を何度か手にとっているのですが、この展示を見て初めて知ったことがいくつもありました。
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 まず、作家のゲオルグ・ハレンスレーベンさんとアン・グットマンさんが夫婦だったこと。苗字が違うので、本の作家欄を見ただけでは気付けませんでした。次に、日本で人気のリサとガスパール、ペネロペのほかに、ゲオルグさんは、少女が主人公の絵本を出版されたことがあるということ。絵本全体を見たわけではないのですが、数枚の原画を見た範囲では、特に強い印象を受ける作品でもなく、日本で大々的に紹介されなかったのも頷けると私は思いました。

 一番驚いたのが、リサとガスパールの元です。ゲオルグさんは、アンさんに、赤い手帳に自ら絵を描いて贈りました。そのリサの元になる絵を見て、アンさんはとても喜び、絵本へと発展していったそうです。その最初のリサは白色ではなく、ベージュをさらに少しだけ濃くしたような色で、今よりかなり細い華奢な体型をしています。ちょっと下膨れのようなあの顔ではありません。(私は、あのふっくらとした丸い顔のほうがかわいいと思うので、あの原型のままのリサなら、今の大ヒットはなかったのではないかと思います。)

 リサが一人では寂しいので、男の子(つまりガスパール)を加え、そのときにリサの色は白に変えられたそうです。たぶん、黒のガスパールとのコントラストをはっきりさせるためでしょう。また、リサとガスパールのエピソードは、アンさんと彼女の弟の昔話がヒントになっていることが多いそうです。アンさんは、リサのように活発で、弟さんは、ガスパールのようにおとなしいそうですが、二人はとても仲良く一緒に遊んでいたそうです。

 一番おもしろかったのは、絵本が出来上がるまでの習作やデッサンが展示されていることです。こうやって、ドラフトがあって、徐々に1冊の本になっていくのか、と思うと作品を創り出す難しさや試行錯誤が伝わってきます。

 ゲオルグさんの「同じものは創りたくない」「何かアンを驚かせるようなものを入れたい」という気持ちが何年もリサとガスパールが売れ続けている理由のひとつでしょう。

 「かわいい!!」と思うだけではなく、リサとガスパールの裏側をちょっと垣間見れる楽しく興味深い展示会でした。
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2006年12月26日

クリスマス・プレゼント

 キリスト教信者でもないのに、クリスマスを心待ちにしているのは、クリスマス・プレゼントが貰えて、カットされたのではなくホールのケーキを食べられるから。

 今年一年の行いが良かったからか、来年はよい行いをしなさいということなのかわかりませんが、今年のクリスマス・プレゼントは、私にとって最高のものでした。

 それは、「西洋豆本の店 リリパット」で紹介したテディベアの本。

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 外から見ると何のことはない本なのですが、中の趣が格別。20世紀前半に作られたテディベアが紹介されているのですが、それがエッチングで描かれているので、昔の朴訥な感じのするテディベアの雰囲気をよく現しているのです。触ったときの感触が肌に伝わってくるような気さえしてきます。

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 紙は、ペラペラでなく程よい厚みをもち、日焼けがひびく感じがなく、年数を重ねることが計算されていると思われる質です。

 20世紀の終りに作られたにも関わらず、活版を使っています。日本語と違って、文字数が圧倒的に少ない英語の場合、活版を維持するのは、日本語に比べると容易かもしれません。でも、それでもわざわざ活版にしたという印象を受け、こだわりを感じます。

 部屋が狭くても全然気にならない大きさの本。引越しのときにどこかに紛れて失くしてしまわないよう注意しながら、ずっとずっと大切にしたいと思います。
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2006年12月18日

マメBOOKS

 江古田にあるCafe FLYINGTEAPOT (練馬区) で開催されているマメBOOKSに行ってきました。豆本ばかりが展示されているグループ展です。

 お目当ては、2006 The Miniature Book Society Competitionを受賞した「籠込鳥(かごめどり)」。でも、正直、私が「欲しい〜〜」と叫びたくなるような作品ではありませんでした。やはり、ポイントは、値段と内容のバランスだと思います。18000円という値段を考えると、どうかな、と思ってしまうのです。「西洋豆本の店 リリパット」で見た、昔の活版印刷にエッチング作品というあの本の趣に付いていた23000円という値段が安く思えてくるというか、「籠込鳥」の18000円が高く思えてくるというか。こればかりは、好みの問題で、いいとか悪いとかの問題ではありませんし、言語として英語と日本語の差も技術面に影響する大きな差だとは思います。(日本語の活版印刷は、英語に比べて格段にコスト面でも技術面でも難しいものだということは、容易に想像できます。)

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 ここでは、「籠込鳥(かごめどり)」の作家、赤井都さんを含め5人の作家の作品が並び、販売作品は、クリスマスツリーに飾られていました。

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 豆本は、ストーリーも装丁もひとりの作家が担当されることが多いので、それぞれが強烈に個性を訴えかけてきます。しかも、複数の作家の作品が並ぶとなれば、その個性がせめぎ合うという感じです。その中で、私の感覚に一番合ったのが、岡田若菜さんの作品。なんともいえないユーモアのセンスが私にとって新鮮で楽しめるのです。しかも、装丁のセンスや仕上げの良さも好きです。こんな値段でいいのかしら、と思いながら、2点入手しました。

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 実は、十字架が表紙になっている『おまもり』は、一緒に行った友人も欲しいというのに、クリスマスツリーからひとつしか見つけられず、友人は、色違い(黄土色)で我慢してもらうということになりました。二人して血を流し、『おまもり』を奪い合うという、何のためのおまもりかわからない結末を回避することができ、よかったです。

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 私は行けませんでしたが、この企画には朗読会もありました。また、次回は、高円寺でも予定されています。
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