
小林 真美 著
幻冬舎 出版
IT 業界で働いていますが、IT 業界でアメリカが先頭に立ったのは、言語面での優位性が最大の要因だと思っていました。(英語は、漢字を使う言語よりずっと文字数が少なく、母語とする人々の人口も多いからです。)
でもこの本で『アメリカ人が最重要視する Integrity』 の項を読み、本当に Integrity を最重要視する人がトップに立ち、社員を選び育てるものさしに Integrity を用いているのなら、アメリカが IT 業界のトップに立つのは当然だと思いました。
Integrity は、「言動が一致している」「一本筋が通っている」と説明され、ニュアンスとしては「どんなときでも、だれも見ていなくても、正しい判断や正しい行いができる強い姿勢」と書かれてあります。それは仕事の場において「上司がなんと言おうが、会社の体制がどうであろうが、自分が正しいと信じる行動ができる」ということだそうです。
Integrity ほどの衝撃を受けませんでしたが、そのほかにも収穫がありました。
◎ I'm happy for you.
相手を褒める状況で「すごいね!」に相当する表現だそうです。これは使えそうです。
◎ Do you have any ideas? (何か意見はありますか?)
◎ Do you have any idea? (あなた、わかっているの?)
◎ I have no ideas. (よい考えが浮かびません)
◎ I have no idea. (わかりません)
日本語では名詞の単複をあまり気にしないので、これらの差には気をつけるべきだと思いました。特に、I have no idea.は、投げやりな感じがするそうなので、注意が必要です。