
デイビッド・セイン 著
NTT 出版 出版
この類の本を読むと、自分の英語が未熟なせいで、気づかずに相手の気分を損ねていることは多々あるのだろうと思ってしまいます。
以下はその例で、(B) を伝えるつもりで、(A) の表現を使ってしまったことがありそうです。
(A) Maybe.
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない (何とも言えないね)。
(B) I might.
決めかねています。
Maybe. は真剣に答えている気持ちが感じられないようで、投げやりに答えたつもりはなくとも、そう伝わったこともありそうです。
(A) I can't go to the meeting.
会議に行くのは無理です。
(B) I won't be able to go to the meeting.
(申し訳ないのですが、) 会議に行けません。
can と be able to は同じだと思っていましたが、そうではないようです。can は、自分の意思を含み、能力や状況が許さない場合は、be able to を使うようです。
(A) I won't call him.
彼には電話するつもりはありません。
(B) I'm afraid I won't be able to call him.
申し訳ないのですが、彼には電話することはできないでしょう。
won't も cannot 同様、きつい印象を与えがちのようなので、これからは注意したいと思います。
以下は、(B) の意味で (A) を言ってしまわないよう注意すべき例で、ドキッとするほど大きく意味が異なります。
(A) He left office.
彼は会社を辞めた。
(B) He left the office.
彼は退社 (帰宅) した。
わたしが苦手な the を忘れるとこんなことになるとは思っていませんでした。
(A) It'll be difficult.
難しいだろう (でもやる)。
(B) It would be difficult.
難しいだろう (だからやらない)。
わたしは、やる気満々の言葉を発していながら、粘りがないと評価されている可能性があります。
(A) I expect you to be here at 9:00.
(当然のように) 9 時に来てください (分かったね?)。
(B) You need to be here at 9:00.
9 時に来てください。
expect は、わたしにとって使用頻度の高い動詞なので、注意したいと思います。
(A) I'll try to help you.
とりあえず手伝いましょう。
(B) I'll do whatever I can to help you.
手伝えることは何でもやります。
try に頑張るニュアンスがないことは驚きました。
正直なところ、こんなレベルで英語を使っていていいのか、自分で不安になりました。