2020年12月12日

「愛と同じくらい孤独」

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フランソワーズ・サガン (Françoise Sagan) 著
朝吹 由起子 訳
新潮社 出版

 サガンが 18 歳のとき「悲しみよ こんにちは」を書いたということを、自分が 18 歳のときに偶然知って、とても驚きました。微妙な心理や社会の暗黙のルールを捉えた彼女に羨望を覚えたように記憶しています。

 この本は、サガンのインタビューをまとめたものです。タイトルは、インタビューのなかで作品のテーマは常に『孤独』と『恋愛』だと話していることから来ていると思われます。

 はっとさせられたことがいくつもありました。

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愛することはただ《大好き》ということだけではありません。特に理解することです。理解するというのは見逃すこと……余計な口出しをしないことです。
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人間は一人孤独に生まれてきて、一人孤独に死ぬのです。その間はなるべく孤独にならないように努めるわけです。人間は皆孤独だと《感じ》ていて、そのことを非常に不幸に思っている、とわたしは心の底から信じています。
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 サガンは、孤独 (ひとりの時間を過ごすことではない真の孤独) をまぎらわせるために人がまずすることが恋愛だと考えています。

 なかでも、これまで経験としてわかりすぎるほとわかっていたのに言葉にしたことがなかったと気づかせてくれた次の言葉は印象的でした。
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想像力は最大の美徳です。頭、心、知能、すべてに関わりがありますから。想像力はなかったらおしまいです。
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 そこにあることが見えていたのに、言語化できていなかった何かは、わたしのなかにまだあるのかもしれません。
posted by 作楽 at 22:00| Comment(0) | 和書(エッセイ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする