2021年02月24日

「NOT DOING, BUT BEING 「在宅訪問薬剤師」奮闘記」

20210224「Not Doing But Being」.png

日本調剤株式会社 在宅訪問薬剤師ブログ書籍化プロジェクト 著
幻冬舎 出版

 この本は、もともとブログで紹介されていた、在宅訪問薬剤師の活動をまとめたものです。

 タイトルの Not Doing, But Being は、イギリスの医師で、緩和医療の礎を築いたデーム・シシリー・ソンダース (Dame Cicely Saunders) 氏のことばだそうです。ブログの内容を書籍化したプロジェクトの方々は、ソンダース氏のことばを次のように解釈されたそうです。
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苦しい治療がすべてではない――。患者さまの苦痛を和らげながら、言葉と心に耳を傾け、そっと寄り添う。人生の大切な時を、その人らしく生きてもらうために、私たちはそこにいるのだから。
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 病院で緩和ケアを勧められたときの心の動揺は大きいものです。いまここで終わるわけでもなく、治ったあとのことを考えられるわけでもなく、残りの時間をどう乗り切ればいいのか、わからないのが普通だと思います。そんなときに、こんな考えを持った方の存在を知れば安らぎを覚えるでしょうし、そばにいてもらえれば救われるのではないでしょうか。

 この本に収められているストーリーは全部で 12 あり、自宅で緩和ケアを受けている患者のもとを訪れる薬剤師の話ばかりではありませんが、それぞれ色々な制約のもとで、ベストを尽くそうとされる薬剤師が登場します。

 認知症を患って規則正しく薬を服用できなくなった方、幼いながら重い病気と闘う子供など、それぞれ事情が異なります。そのそれぞれの違いに対し常に臨機応変に、メンタルケアの一面も担いながら、薬を届ける以上の活躍をされる薬剤師の方々の姿からは、ひたむきさが伝わってきました。
posted by 作楽 at 21:00| Comment(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする