2010年02月16日

「The Third Form at St. Clare's」

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Pamera Cox (Enid Blyton) 著
Egmont Books Ltd 出版

Second Form at St. Clare's」に続く、シリーズ5作目です。

 前回同様、主席で驚いてしまいました。前作では2年生だったみんなは3年生に進級しています。そこで、今回も主席生徒が選ばれるのですが、リーダーシップなどに実績ある生徒ではなく、ほかの生徒にもチャンスを与えようという考えから、少し力不足気味のカーロッタが選ばれます。カーロッタは、この機会にリーダーとしての責任を学ぼうと、ひと学期のあいだ頑張ります。子供の成長を考えたいい設定だな、と無条件に感心してしまいました。

 もうひとつ子供の成長でいいな、と思ったのが、才能の発見です。3年生になって最初のこの学期では、学期末に3年生全体で劇を上演することに決まりました。台本からつくるオリジナル劇です。そして、シナリオ・ライターを希望するものはそれぞれ決められた期間で台本を書き、先生と主席生徒が無記名の台本から一番よくできたものを選ぶということになりました。

 ライターに選ばれたのは、演劇スクールから転校してきたレイチェル。演劇スクールでの経験を買われて、監督助手のようなこともこなすことになりました。でも、レイチェルには秘密があったのです。女優になるべく演劇スクールに通っていたのですが、女優としての将来がないと諭され、転校を勧められてこの寄宿学校に来たのが真相でした。その秘密がレイチェルに嫉妬心を燃やすクラスメートのリビーによって暴露されました。将来を悲観していたレイチェルにとってはとても辛い仕打ちだったわけですが、それをきっかけにあるアドバイスを受けることになります。あれだけのシナリオを書けるのだから、ライターとして舞台と関わっていけばよいと。沈んだ気持ちで過ごしていたレイチェルにとって明るい将来が戻ってきた瞬間でした。

 学校が学業だけの場ではなく、それぞれの才能を見つけたり伸ばしたりする場であるというのは理想です。

 本当にこんな学校があればいいのに、と夢見てしまいました。まだまだこのシリーズは続きます。
posted by 作楽 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書(Young Adult) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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