2010年11月01日

「算法少女」

20101101「算法少女」.jpg

遠藤 寛子 著
筑摩書房 出版

天地明察」を読んで、日本でどのようにして算法の研鑽が積まれてきたのか興味があり、この本を読みました。

 児童歴史書ですが、大人が読んでも楽しめます。

 この本のタイトル「算法少女」は江戸時代に実際に出版された本からきています。どうも千葉桃三という町医者とその娘あきが書いたもののようで、詳細はわかっていませんが、その不明な部分をこの作家は複数のプロットを絡ませながら上手く埋めています。

 こういう本を小学生や中学生にぜひ読んでもらいたいと思いました。いまほど定理が発見されていなかった江戸時代にどのように人々が算法を磨いたか、学ぶ機会を得ることがいかに価値あることだったか、江戸時代の日本人の暮らしぶりを知るのに適した本だと思います。

 文庫版あとがきに、復刊にいたるまでの経緯が書かれてありました。復刊されるに値する良書だと思いました。
posted by 作楽 at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本の小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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