2006年07月18日

「日本語不思議図鑑」

20060718「日本語不思議図鑑」.jpg

定延利之 著
大修館書店 出版

 昔、外国人と一緒に歩いているとき、ベビーカーに乗せられた赤ちゃんとすれ違いました。その外国人は、赤ちゃんを見て、何度も「かわいそう」と言うのです。よく聞くと、どうも赤ちゃんがとてもかわいいと言いたかったのでした。

 寒いは寒そうに、痛いは痛そうに変化するから、かわいいはかわいそうに変化する、というのがその外国人の言い分なのです。たしかに、かわいいは内面も含めた言葉といえるので、見ただけですべてはわからないから、推測が入る寒そうや痛そうと同じように変化してもおかしくない、と思わず納得してしまいました。

 でも、そんなことを言わないのはよくわかっています。「かわいそう」と「かわいい」は別なのに、うまく説明できないのです。

 では、もうひとつ。

 1時間おきに飲まなければならない錠剤と1日おきに飲まなければならないカプセルを今日、1時に飲みました。次に錠剤を飲むのはいつで、次にカプセルを飲むのはいつでしょうか。

 答えはすぐにわかったのですが、答えた途端、同じ「〜おき」という言葉の示す間隔に違いがあるのに気付きました。なぜなのでしょう。不思議です。

 この「〜おき」に飲む薬の話は、「日本語不思議図鑑」からの引用です。このほかにも色んな種類の不思議が載っています。その不思議を紐解く著者に、なるほど、と頷けるものもあれば、よくわからないものもあります。

 でも、私にとっては普段何気なく使っている日本語を見つめるいい機会になりました。特に、数を数える部分の説明には違和感があり、きちんと意思を伝え合うのに十分な日本語の理解力が私にはないのかな、と微かに不安に思ったりしました。

 最近の日本語ブームは、もしかして私のようにちょっと不安な人がもっと日本語について考えたい、知りたいという表れなのでしょうか。
posted by 作楽 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(日本語/文章) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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