美篶堂は、本で紹介されている上、Webサイトを見るとギャラリーもあるようなので、かなり大きなお店を想像していたのですが、ひっそりとした小さなお店でした。
ワークショップは、和紙を使うもの、洋紙を使うもの、文庫本を上製本に仕上げるもの、とバラエティ豊かなのですが、最初は和紙を四つ目綴じという方法で綴じる2時間のコースを選びました。
選べるのは、まず、表紙と裏表紙。普通は揃えるものですが、私は、自分が使うものなので、表紙と裏表紙を色違いにしてみました。次に、中の本文("ほんぶん"ではなく、"ほんもん"と呼ぶそうです)。裁断された紙が2色、淡いピンクと生成り色が用意されていました。好きな方を選べるのですが、私は両方の色を半分ずつ使い、ピンクと生成りを交互に交ぜ合わせることにしました。
大まかな流れは以下のとおりです。
本文の和紙をすべて半分に折ります。
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折り目側の膨らみを平らにします。
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2箇所穴を開けて、仮留めとしてこよりを入れます。
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背表紙側の角2箇所を1cm程度紙でくるみます。
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芯紙を入れ、表紙を作ります。
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表紙の和紙を芯紙に糊付けします。(背の反対側のみ。)
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背から13mmくらいの位置に4箇所、穴を開けます。
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絹糸で綴じます。
そうして出来上がったのが、これ。

この綴じ紐の通る穴が4箇所あるため、四つ目綴じというようです。この紐の最初と最期は糊でちゃんと固定されているのですが、昔は、糊を使わず紐だけで止めていたため、使っているうちにほどけたそうです。
今回思ったのは、紐で綴じるときに頑張って力を入れ、もっとしっかり締めたほうがよかったということです。きつく締められたほうがいいそうです。まぁ、最初から完璧を目指すのは無理なので、回数を重ね、コツがつかめると、きちんと締められるようになるそうです。
使っていて、途中のページが要らなくなったり、他のページと差し替えたくなったりすれば、紐を解いて、また違う色の紐で綴じてみるのもいいかもしれません。
次は、洋紙での製本に挑戦したいと思います。