2006年09月25日

「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学」

20060925[ShachonoBentzha4Door].jpg

小堺 桂悦郎 著
フォレスト出版 出版

 私の父は、ずっとサラリーマンでした。私も今まで、比較的大きな会社の会社員だったり、個人事業主として大きな会社から仕事をいただいたり、大手企業のサラリーマンの視点から見ることが中心でした。

 そのため、中小企業というものを知る機会はまったくなかったのです。それが、ここ数年、少しずつ事情が変わってきました。友人の中から起業する人が出てきたり、中小企業を主なクライアントとするカウンセラーや税理士をする友人ができたり、と周りの状況が少し変わりました。

 そんな状況の中で、色々と不思議に思うことがありました。たとえば、費用(経費)です。「領収書があれば、何でも経費になっちゃうの?」と思うことがあります。たとえば、友人である私と食事して、お互いの近況報告して、そのときの代金も経費。今まで一度も会社の仕事をしているところを見たことがない奥さんが社員で給料をもらっているということは、それも経費。そのほか、「だいぶ黒字になっちゃったから、これも経費で落としておこう」と言われ、家で使うものも経費になるのか、と思うこともあります。

 あと、株主であり、経営者である社長の給料。よく、「今月は給料が取れなかった」とか「今月の給料は、来月分とまとめて」とか。結構、柔軟というか、何というか。それで決算期がまたがったら、どうなるんだろう、などと疑問に思いながら、せいぜい言えるのは、「大変そうだね」。

 そういう疑問にわりと実情に近い形に答えてくれているのではないかと思うのが、「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学」。やっぱりそうなのね、と思う内容が書かれています。しかも、かなり軽い文体で。

 軽い文体が真実味を損なうかどうかは、個人の感覚によると思いますが、私は、かなり日本の中小企業の実態に近いものが書かれているのではないかと思います。たぶん、この本に書かれているような状況にない良好かつ良心的な中小企業も数多くあると思いますが、これ以上に危機的な状況かつ犯罪に近いことをしている中小企業もあるのではないかと、推測してしまいます。

 この本に書かれているようなことがいいとはいいませんし、起業する際に参考にすべきとも思いません。でも、一人で、あるいは家族や友人数人と会社を起こそうと思っている方は一読する価値はあると思います。ただし、これを読んでも、元帳が書けるようになったり、会計ソフトが使えるようになったり、決算書が書けるようにはなりません。

 私は起業しませんが、好奇心旺盛なので、おもしろく読めました。「やっぱり建前より本音が知りたい」それが私の本音ですから。
posted by 作楽 at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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