たしかに、行く前は、「ついでだから寄ってみよう」といった感じだったのですが、帰るときには、「来てよかった!」になっていました。
このオルゴール美術館は、東京の歯科医が個人でコツコツと蒐集されたものをもとに平成4年に開かれた美術館だそうです。オルゴールが好きで、戦前から集められていたと、美術館スタッフの方に聞きました。
1800年代の後半以降に作られた、人の何倍もの大きさがあるオルゴールが何台も揃えられています。私が驚いたのは、これらのオルゴールがきちんと手入れされ、今も軽やかで愉しげな音を奏でることができる、ということです。1時間ごとに20分の演奏時間が設けられていて、スタッフの方の説明とともに、素敵な音と大きな仕掛けを楽しむことができます。
色々な種類があるのですが、私が一番気に入ったのは、このJazz Band。驚かないように、というスタッフの注意が納得できるくらい大きな音で、まさしく、バンド。打楽器の音が耳に残ります。ドラムなども鳴り、私のオルゴールのイメージが打ち破られる音も、しっかり頭に残りました。
また、これは、上部で演奏し、下部で円盤を収納しているタイプ。すごいのは、コインを入れると、自動的に選択した曲目の円盤が上部に移動し、終わると、下部に自動的に戻されることです。
このように、コインを投入するタイプは、レストランなどの人が集まる場所に置かれ、実際に使われていたもののようです。
円盤型と違って、このようなシリンダ型は音が密やかな感じです。これは、1つのシリンダ(円筒)で8曲演奏でき、下部の台部分に24台収納されていて、合計200曲ものバリエーションを楽しむことができます。
そのほか、日本の曲が入っている珍しいオルゴールなどもあり、見入ってしまいます。
一緒に行った友人は、これらのオルゴールの仕掛けに魅入られ、家で楽しめるように紙製円盤で演奏される小型のオルゴールを買っていました。それでも、高さ40cm以上あり、私がイメージしていたオルゴールより、ずっと大きいものでした。この紙の円盤を取り替えると、違う曲目が楽しめます。
意外なところで、意外に面白いものに出合えて、愉しい日になりました。

