今年一年の行いが良かったからか、来年はよい行いをしなさいということなのかわかりませんが、今年のクリスマス・プレゼントは、私にとって最高のものでした。
それは、「西洋豆本の店 リリパット」で紹介したテディベアの本。
外から見ると何のことはない本なのですが、中の趣が格別。20世紀前半に作られたテディベアが紹介されているのですが、それがエッチングで描かれているので、昔の朴訥な感じのするテディベアの雰囲気をよく現しているのです。触ったときの感触が肌に伝わってくるような気さえしてきます。
紙は、ペラペラでなく程よい厚みをもち、日焼けがひびく感じがなく、年数を重ねることが計算されていると思われる質です。
20世紀の終りに作られたにも関わらず、活版を使っています。日本語と違って、文字数が圧倒的に少ない英語の場合、活版を維持するのは、日本語に比べると容易かもしれません。でも、それでもわざわざ活版にしたという印象を受け、こだわりを感じます。
部屋が狭くても全然気にならない大きさの本。引越しのときにどこかに紛れて失くしてしまわないよう注意しながら、ずっとずっと大切にしたいと思います。