2015年02月26日

「ロボット革命――なぜグーグルとアマゾンが投資するのか」

20150226「ロボット革命」.jpg

本田 幸夫 著
祥伝社 出版

 この本では、すでに工場などで活用されている産業ロボットではなく、介護・医療の現場や家庭内などで利用できないか検討されているサービスロボットが中心に取りあげられています。

 そのうえでタイトルにある『ロボット革命』をイメージするとき、画期的な技術が開発され量産化が進み日常生活にロボットが溶け込むような変化を思い浮かべていました。つまり科学技術の面において何かすごいブレイクスルーが起こったことを機に世の中が変わることをイメージしていました。

 でもこの本を読んで気づいたのは『ロボット革命』には、企業経営陣やわたしたち一般市民の意識・考え方に革命が起こる必要があるということです。

 まず最初に、わたしたちの暮らしをより豊かにするために、どのような分野にどのようなロボットを導入するべきかという視点を持つ必要がありそうです。著者によると、ある特定の技術が開発されたから、その適用分野を探そうとする、技術ありきの姿勢が日本では一般的だそうです。それでは必要とされているロボットは開発されません。

 次に、ロボット導入に不可欠な実証実験を思い切って実施する必要がありそうです。現状は、事故が起きたとき責任をとるのは誰かという問題に終始して、実証実験に踏み切れないそうです。使ってみなければ問題点も見えてこないので、この責任問題を打開する何かを考えなければなりません。

 サービスロボットがなくても困っていないから、このまま現状維持でよいとする考え方もわからないではありません。ただこれからの高齢化社会において不足する労働力を補うためにも、『サービスロボットを導入しない』という選択肢を除いて、誰もが考えてみる必要がありそうです。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 和書(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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