2018年06月20日

「恋する日本語」

20180620「恋する日本語」.png

小山 薫堂 著
幻冬舎 出版

 普段あまり使われない日本語、著者がちょっといいなと思ったことばを使って、短い恋のお話が仕立てられています。

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同窓会で、
昔のボーイフレンドと再会した。

帰る方向が一緒だったので、
タクシーでうちの前まで送ってもらった。
でも、着いたところで……
今の彼と偶然、はちあわせ。

彼は「今のは誰?」と
私に尋ねることもなく、
ただ、「おかえり」と笑顔で迎えてくれた。

私は彼の、そんなところが大好きだ。
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 このお話ができたのは、『赤心』ということばから。赤心は、「偽りのない心。人を心から信用して、 全く疑わない心」。

 とてもシンプル。世の中すべてがこれほどまっすぐならいいのに、と思うくらいに。
posted by 作楽 at 05:00| Comment(0) | 和書(日本語/文章) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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