2008年02月26日
「Charlie and the Chocolate Factory」
Roald Dahl 著
Penguin 出版
Roald Dahlを絶賛する知人がいるのですが、納得してしまいました。映画に取り上げられるのも納得してしまうくらいおもしろいです。
本を読む前に私が知っていたあらすじはこの程度です。チャーリーという男の子が、チョコレートに入っているゴールデン・チケットを手に入れ、すごいチョコレート工場の見学に行くというもの。
本を読むと、このチャーリーは、並大抵の貧乏ではありません。母方の祖父母と父方の祖父母と両親と暮らしているのですが、その家にはベッドがひとつしかありません。祖父母たち4人はそこで寝たきりで、母親はその面倒を見るために家にいます。父親が唯一の稼ぎ手なのですが、それも工場の流れ作業で、家族が十分に食べることもできません。だから、チャーリーがチョコレートを食べられるのは1年に1度だけ。そのチョコレートも最初は眺めるだけど、これ以上我慢できないというところまできたら、ほんのひとかけ食べ、次の日もほんのひとかけ食べ、とゆっくりゆっくり味わうのです。
そして、そのチャーリーの誕生日が目前に迫った日、チョコレート工場のオーナー、Willy Wonkaがゴールデン・チケットのことを発表します。昔、チョコレートやガムのレシピをスパイに盗まれて以降、誰も入れたことがない工場に子どもを5人だけ招待するための、ゴールデン・チケットです。
ああ、チャーリーの誕生日プレゼントのチョコレートに、ゴールデン・チケットが入っているのか!と内心盛り上がったのですが、誕生日プレゼントにはチケットは入っていませんでした。
いつチケットが当たるのか、やきもきしながら読み進めるのですが、さらにやきもきするのが、工場に見学に行ってから。次はどんなお菓子を作っているところに行くのか、子どもたちは何をしでかすのか、はらはらしながらも、突拍子もないことが次々と起こって、一気に読めてしまいます。
エキセントリックなWilly Wonkaをジョニー・デップがどう演じているのか、突拍子もないお菓子に工場の設備がどう映像化されているのか、読み終えたら、映画も見てみたくなりました。
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